ビジネスモデルが大きく変化してきている。これからの人材に求める要件も変わってきている。この点で、現在の社員を分析してもあまり意味がないと思うが、 どのようにして求める要件を特定していくのがよいか?
大きな環境変化の中でよい仕事が出来る人の要件を見つけましょう。
まずは社員の中で、その条件に該当すると思われる人を複数探してください。どのようにして探すかについて決まりきった方法はありません。社内の人的ネットワークをフル活用してください。わかりやすいところでは新規事業の立ち上げを成功させた人、新規出店を軌道に乗せた人などが対象者になります。
このグループを従来型ビジネスの高業績者グループと比較し、違いを発見することで「これからの人材に求める要件」を特定します。
方法は、環境変化に強いグループと従来型高業績者グループの両方にパーソナリティ検査を受検してもらい、グループ間に有意な差がみられるパーソナリティ因子を見つけます。
「これから人材」を採用する上での懸念事項は早期退職者の増加です。選考時に組織適性を確認してください。価値観を共有できるかどうかが鍵になります。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員