ここ数年、これからの当社に求められる人材を採用してきた。これまでの人材とは異なるため現場によっては受け入れがうまくいっていないところが見受けられる。人事としてまず何をするべきか?
まずは、「これからの当社を担う人材像」をきちんと社員に伝え、理解をしてもらうことです。できればトップからのメッセージが一番です。人物像と採用目的がきちんと伝わらないと現社員からは「今度採用された社員は、トップが将来の幹部候補として採用した層だから我々が指導、教育などする必要がない」と反発を受ける場合があります。
彼らの将来の成長、活躍に期待はしているが、いまは皆さんと比べてまだまだ未熟です。だからこそ現場の皆さんの指導、教育が必要不可欠ですと伝えましょう。
入社した側も、現場の雰囲気がどうも自分たちに合わないと感じているかもしれません。
自分たちに期待されているものがわかっていれば、現場での苦労も将来のためと我慢ができますが、曖昧に「君たち世代には会社も期待しているから」ではダメです。
結局は、双方へ具体的に説明し納得してもらうということです。
また、会社が敢えて異質の人材を入れることで既存の組織に活性化を促すこともよくあります。この場合は、そもそも現場でぶつかり合うことが前提になります。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長