人に対する好みって経験によって変わるものですか?
「人に対する好み」を人に対する「価値観」と考えれば、変わると考えても良いのではないでしょうか。「人に対する好み」というのは基本的に自分にとってメリットがある人かどうかが関係していると考えます。
若い時は、自分と同じような好みや価値観を持っている同世代と交わる機会が非常に多いため、あえて価値観が異なりぶつかり合う危険のある人とは接点を持とうとしません。
ところが、社会に出て行けば、社内、社外を問わず年齢や経験が大きく異なる人と否応なく付き合うことになります。その中で、今までは絶対自分とは合わないと感じていた人から恩恵を感じる、そうした人の言動に共感を感じる、共に喜びを分かち合うといった思わぬ経験をすることがあります。
こうした経験を積んでいくと、これまでの自分の「人に対する好み」が如何に狭いものであったか、もっと幅を広げて行こうと感じるようになるのです。
もちろん、そうした経験を持ちながら感じ取れず、「好み」が広がらずいつまでも狭い世界でしか過ごせない人もいます。
但し、これが「異性への好み」にも通じるかどうかは経験の少ない私にはわかりません。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長