新入社員研修に必要な要素はどのようなものでしょうか。
新入社員を預かると、ちょっとだけ経験を積んだ社員が自分の威信を見せつけようとして自社独自の商品知識や個別のスキルを伝授しようとします。これが大間違い。
新入社員研修に必要なことは「一人前の社会人」として育てることで、どの会社でも共通する仕事場の黄金律のようなものを身につけさせることです。短い人なら3週間、遅い人でも3ヶ月もあれば身につけられます。それも業務を通じて育成します。
これを怠ると基本が無いまま現場に送り出されるため、その後成長が遅く現場にも本人にも不幸が続きます。
商品知識やその企業特有の知識は後からいくらでも教えることはできますが、基本的な部分で悪い癖が付くと一生抜けない可能性があります。
学生から社会に出たときがもっとも変化に対応しやすいため、まずは「一人前」に育てましょう。それが最も重要な要素です。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役