就職活動生には「クールビズOK」と言っているにも関わらず、9割方暑苦しくスーツを着て、ネクタイをきっちり締めてやってきます。いっそのこと「スーツ禁止」にしたほうがよいでしょうか?
クールビズOKとしているのに学生がスーツを着てくる。ご質問者は「真面目なのか、あるいは単に従来の「就活」の型から外れるのを怖がっているだけなのか」とお書きです。
今年は、節電要請が強く、こうした対応の企業さんも多くなると思いますし、是非「スーツ禁止」の実行をと言いたいところですが、逆に学生側の立場で考えるとちょっと複雑です。例え御社が「スーパークールビズまではOK」と具体的な事例を説明したとしても、1日に複数社を訪問するとした場合に、スーツ禁止企業と何も書いておらずスーツが無難という企業が混じってしまうと、逆に着替えを用意したり、着替える場所を考えたりとかえって負担が増えてしまいます。いっそのこと7月、8月は、全ての企業がスーツ不要とすれば学生も助かるはずでしょうが、それは現実無理ですかね。リクルートスーツ関連事業を商売にしている会社からしたら死活問題になりますし。今年は、企業の担当者が集まった学生を前にして、「こういう状況ですから、まず上着を抜いで、いまネクタイをしている方も外して下さい。面接、選考試験中でもそのスタイルで結構です。」と説明してあげるのがよろしいのではないでしょうか。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長