今後留学生採用を行おうと考えています。その際の基準は新たに作った方がいいのでしょうか。それとも新卒採用での基準を使った方が良いのでしょうか。
どこで何語を使って働くか、どんな仕事をするか、の2点を勘案して基準を決めます。
例えば、日本国内で日本語を使って総合職として仕事をするのであれば、新卒採用の基準をそのまま使って、全く同じ選考方法で採用するべきです。
中国で中国語と英語を使って、プログラマーとして仕事をするのであれば、中国語力と英語力、プログラマーとして求められるコンピテンシーを基準に採用すべきです。この際は知的能力テスト、パーソナリティ質問紙、面接も中国語か英語で実施するのが望ましいです。
どこで、何をやるかを決めてから基準を作り、基準にあった選考方法を用いるとうまくいきます。
一つだけ注意点があります。応募者のバックグラウンドと仕事をする国の文化風土習慣が大きく異なる場合は、異文化適応と呼ばれるある種の柔軟性を基準に含み、選考時にしっかり確認してください。この能力は外国で勤務する人の必須コンピテンシーです。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員