採用担当に向く人、向かない人の特徴があれば教えてください。
採用実務には、採用計画の立案から始まり応募者管理から会社説明会運営、選考段階の管理、面接担当、内定者フォロー担当など様々な業務がありますが、「採用担当」ということですから、学生さんとの接点が多い採用現場に近い人をイメージなさっているのでしょうか。
そういうことであれば、営業的センスがある人が採用窓口担当として向いていると言えるのではないでしょうか。学生さんはいわば自社の見込み顧客です。採用担当自身が自社を愛し、上司・仲間との付き合いに喜びを感じて仕事をしていなければ、学生さんに自社の魅力を伝えることはできません。自分の考えを熱く語り人を巻き込むような人でなければ学生の興味を引き出せません。学生の立場を理解し、選考中学生さんから信頼を得、いろいろな相談や質問を受け付け答えてあげ、疑問を解消してあげる。こちらが選別するのではなく、学生側に十分納得して意思決定させる。 こうした点は、優秀な営業マン・ウーマンと共通するのではないでしょうか。
自分の都合でばかり話をする。自社の製品、事業に対し愛がなく、興味も薄い。選ぶのはこちらとばかりに学生に高飛車に接する。こういう人は採用担当には向きません。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長