人前でプレゼンテーションをするのが苦手です。上手にプレゼンテーションを行うコツを教えてください。
準備不足では、どんなにプレゼンのベテランでも失敗します。まして苦手意識がある人はなおさらです。十分な準備が必要です。
まず自分がこれまで受けてきたプレゼンの中で参考になりそうなものを活用しましょう。プレゼンのツールが良かった、プレゼン者の話し方、説明の仕方が良かった、内容自体が非常にわかりやすかったなど自分が参考にできるポイントをまとめます。
プレゼン内容は聴き手側の立場に立って立案することが大切です。事前ヒアリングで先方のニーズがある程度理解できているなら、伝えたいポイントは極力絞って下さい。パワーポイントなど映像(資料)を使用する場合はページ数に注意。文章が多くシートの内容を読んでいるような説明では聴き手が退屈してしまいます。シート内容は、聴き手がメモを取る参考程度の分量で充分です。
声の出し方、スピード等は事前の練習で確認しましょう。できればどなたかの前で予行演習をして全体の時間、説明とシートの送りなどのタイミングを確認します。
実際の本番では、最初に自分のペースをつかめるように導入部分は慎重に、後は反応をみるつもりで一人一人の顔を順番にみていくと余裕ができます。
広い会場でのプレゼンでは、焦点をぼかせて会場全体をきょろきょろ見渡すよりこちらから視線を合わせていく方が落ち着きます。何人かの反応が鈍そうでも気にしないことです。
十分な練習の上、自信を持って本番に向かって下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長