夏休み。内定者に学生時代最後の長期休暇を有意義にすごしてもらうためのお薦めはありますか?
通常、この手の質問だと旅行か勉強しとけって回答になるのではないでしょうか。
そういう回答が多いのは理由があります。
社会人はまとまった時間が取りづらいという理由もあるのですが、それ以上に問題意識の違いです。
社会に出てから「あのときもっと勉強しておけば」「もっと世界(世の中)を見ておけば」「語学の一つも身につけておけば」とぼやく人が多いのは、学生の頃には成績表だけしかなかったのに社会に出たとたん自分の能力不足や経験不足、勉強不足という壁に当たるからなのです。
急激に問題意識が芽生える(コンプレックスになる場合もある)ことを体験して、自分のようにならないための回答をしたくなるのでしょう。
問題意識がなければ、何やっても娯楽(思い出作り)の延長でしかありませんし問題意識があればやることが決まっているので余り悩む必要はありません。
有意義に過ごすには問題意識を高める事だと思うのですが、学生の目線で実社会における問題意識を高めるのは難しい事です。
よって好きなように過ごして社会に出てから後悔するのが良いと思います。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役