前アップルCEOのスティーブ・ジョブズ氏が亡くなられました。個人的に大変面白い方だと思いますが、何か思うところはありますか。
今こういう仕事をしている根幹にスティーブ・ジョブズ氏の影響がありました。
自分がPCに興味を持ち始めたのが小学校高学年の頃。今から約30年前です。
そのときもっとも高嶺の花だったのがApple II。コンパチ機でも良いから欲しかった。小学生の小遣いを今の年収で考えると都内の戸建て一件分くらいの価値はあったでしょう。
当時、電波新聞社のBASICマガジンの付録に「追いつけ追い越せAppleのスーパーソフトマガジン」というものがあって、その独創的なゲームを見てとても憧れたものです。
その後Macが発表されて道玄坂にあった上新電機に1台だけショーケースに飾ってあって友人達と「大人になったらあれを手に入れる」というのが共通の夢でした。
そんな少年時代を過ごしたので順当にプログラムなどを作り始め、エンジニアになった次第です。
スティーブ・ジョブズ氏が居なければPCは家庭用としてでは無く、オフィス事務機として発展したかも知れません。自分に限らず大半の人の人生に影響をあたえたと思っています。
自分ごときが語るのもおこがましいですがスティーブ・ジョブズ氏は失敗も多く華やかでは無い部分も数多く知っています。彼の偉大なところはその失敗に全く懲りず、道を切り開いていったことです。飛び抜けた人というのは敵も多く、失敗もするのですがなんせ懲りない。そして道を作ってしまう。天才の真似ごとは出来ませんが、せめて一人でも多くに語り継ぎたいと思います。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役