「ノー残業デー」のような定時に退社する制度についてどう思いますでしょうか。
全社員が定時で退社しても会社の業績が伸び続け、退社時間もどんどん早くなる、これが理想ですね。
時間外勤務時間を削減する工夫については、このコラムでも何度か取り上げておりますが、全社で完全にゼロにすることはなかなか難しいのが現状でしょう。
今年の夏は節電問題もあり、サマータイム制の導入や休日の振替などの臨時対応をする企業が見受けられましたが、通年で同様の対応となると厳しいものがあります。
その点では、「閑散時期の残業ゼロ」や「ノー残業デー」は比較的導入しやすい施策だと思います。もちろん最終的には残業ゼロを実現することが目標ですから、「ノー残業デー」を導入しても業績に影響がないことを実践立証つつ、いろいろな施策の検討もしながら次のステップでさらに「ノー残業デー」の日数を増やしていければ良いですね。
なお、総勤務時間数の削減だけでなく、勤務している時間帯の質の向上も同時に考えて下さい。だらだらとエンドレスの会議や形だけの定時ミーティングなどは単なる居残り残業以上に無駄ですからね。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長