今年度の選考活動は、震災の影響等は関係なく、例年よりも後ろ倒しして行いました。応募してきた学生をみると、昨年の応募者よりも知的能力面でレベルが若干低い傾向にありました。昨今、学力の低下が叫ばれておりますが、そういった影響があるのでしょうか?それとも、やはり選考活動をズラしたことによるものなのでしょうか?
全体では、昨年に比べ知的能力レベルが低くなっているというデータ傾向は出ていません。個別企業様ごとに違っていると思います。選考時期をずらしたことにより受検者層が昨年とは異なる集団になっていれば知的能力面でのレベル差が生じることは考えられます。 是非、昨年の応募受検者と今期の応募受検者を比較分析してみて下さい。
他社より大幅に遅らせての選考後ろ倒しは、優秀層が早めに他社を受検し終えてしまうリスクを伴いますが、今年は御社だけでなく全体的に後ろ倒し採用となっていましたので、単純に時期遅れが要因とも思えません。競合企業の選考時期や説明会から選考までの流れなど総合的に見直してみて下さい。仮に応募者のレベルが平均的に下がっていても内定者のレベルが維持できていれば、少々の後ろ倒しでも問題ないはずです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長