外国人留学生採用、コツは?
新卒採用で外国人留学生を採用します。面接で能力を見極めたいのですが、掘り下げ質問がどうもうまく行きません。日本人の面接と比較して注意すべきことなどありますでしょうか。
当社ではまだ外国人留学生を新卒採用した経験がありませんが難しいものでしょうね。
その留学生の日本語能力がどの程度かがポイントになりますが、面接を日本語で実施するのであれば通訳を介しても学生さんと直接会話するのでも、やはりどこまでこちらが聞きたい内容を理解しているかはっきりしない場合があります。日本人学生と同様に掘り下げて質問するのであれば、英語か外国人学生の母国語で面接するのもひとつの方法です。
ところで外国人留学生に求める能力(見極めたい能力)は具体的に何を指しているのでしょうか。外国人留学生の場合は、自分からどんな能力があれば採用されるのか、そしてその能力に見合ったどんな仕事に就けるのかを聞いてきます。日本人学生のように会社の社風や雰囲気といったものにはそれほど比重を置きません。面接でのやり取りの中でこの点を明確にしておかないと掘り下げ質問をしても期待した適切な回答を導き出せません。「あなたのこういう能力を確認したいので、こういう質問をしているのですよ」と相手にはっきりと伝わるぐらいが良いです。なお、日本人学生同様面接での学生側の自己主張の強さや人当たりの好印象だけで採用決定せず適性検査を合わせて実施していただくことをお勧めします。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長