離職者が多く困っています。配置転換等に適性テストを導入することのメリット、費用対効果などを教えてください。
離職の原因が適材適所の場合は十分なメリットがあります。そうでなければ適性テストの価値は気休めでしかありません。
費用対効果は想像以上に大きいと思います。
まずテストが1人当たり5千円。
10人のうち平均3人が1年でやめる部署に導入してそれが平均2名になったとします。
採用にかかるコストが1名当たり20万~40万。
1年で戦力化するとして、最初の1年の研修コストとその1人に掛かる給与や社会保険料の負担は400万。
かなり軽めに見積もっても短期的にこの程度の効果はあります。
長期的には離職率が高いと採用コストが上昇します。
社員数を揃えるために質も劣化します。
辞めた社員からの風評で企業ブランドが下がります。
そのブランドを向上させるためのコストが上がります。
適性テストだけですべて改善するわけではありませんが、使い方さえ間違わなければ十分元は取れます。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役