コラム

続・人事部長からの質問

2012/03/16Q.917

最近凄まじいTV離れ、書籍・新聞離れとなっていますが何故これらの媒体が衰退しつつあるのか教えてください。

書籍や新聞といった活字離れについては以前からいろいろ言われています。古くはゲーム機の普及で、最近は携帯電話やPC、モバイル端末を活用する時間が多くなりちょっとした時間つぶしに新聞や雑誌を読まなくなった。余暇に費やす時間が減ったということです。テレビ離れは録画方式の多様化、オンデマンド方式、ワンセグの普及等によりテレビにかじりついている必要がなくなった。などなど様々な理由が言われています。

どれも理由のひとつであるとは思いますが、もっとも大きな理由は単純に必要性が低くなくなったから、魅力がなくなったからでしょう。新聞はニュースだけでなく論説や解説記事など豊富な情報を提供してくれますが、そのほとんどがいまはデジタル上で入手できます。紙メディアとしての役割が減少していくのは止むを得ないでしょう。書籍も電子書籍へ移行していくことは確実です。テレビ番組はコンテンツとして行き詰った感があります。どの局をみても同じようなタレント、役者が登場し同じような番組を流している状況です。

録画した後、広告部分を視聴者が飛ばして視るのが当たり前になり高い広告収入で番組作りを維持するというビジネスモデルも崩壊しつつあります。ニコニコ動画やYouTubeのアクセス数をみればテレビの映像離れはあっても新たな映像ツールへのニーズは高まっているといえます。テレビ、新聞といったものもそれぞれのメディアが持つ特性を生かしつつ、それなりに残っていくでしょうが、昔のような規模、業態での産業にはもはや戻らないでしょう。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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