社員の適性検査データをとり高業績者の特徴を分析した。上層部が欲しい人材像と異なる傾向になってしまった。両方の結果を両立させるよい方法はあるか。
上層部の求める人材と現在よい結果を出している人が異なるのはよくあることです。
上層部は先を見ています。現場は今の問題に対処しています。人事部の役割は、事業戦略遂行のための人事戦略を立案することです。事業戦略の転換期にある会社で発生する事態です。
今回の分析は、今までの事業戦略において活躍してきた社員の特徴を可視化するためのものと位置づけてください。加えて、上層部が求める人材を明確化するためにこれからの事業戦略推進リーダーとなる人材を抽出し、再度分析してください。
上層部が新事業戦略を推進するために組織再編を実行するのであれば、求める人材は上層部の求める人材となります。しかし、組織やマネジメントを変える気がないのであれば、適切なバランスを定義して二つの基準で採用してください。採用後、上層部が求める人材は、配属を十分注意する必要があります。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員