昇進昇格試験に落ちた方が辞めてしまうケースがあります。 試験を受ける方は当社では優秀者のため、試験に落ちた方も残って働いて欲しいのですが、どのようにフォローをするのが良いでしょうか。
「試験を受ける方は当社では優秀者」、まさにこの評価を試験受験者に事前にしっかりと伝えておくことでしょう。フォローではなく、事前に昇進昇格試験実施の目的、合格、不合格の意味するところ、合格者への期待、不合格者への今後の処遇について説明して理解してもらうことが必要です。
「優秀と評価されている」と意識しているからこそ、不合格のショックは大きいはずです。本人のモチベーションを維持してもらい、離職を防ぐには以下のようなフォローが必要です。
- 試験について不合格の結果だけでなく、評価された点、不足と感じられた点を具体的に伝える
- 今回不足しており、今後改善してもらいたい点、期待していることを丁寧に伝える
- 今回で終わりではなく、今後の育成計画など、次の再挑戦への道筋を明確に伝える
- 昇進しなくても評価されていることを伝える
- 周りの人にも不合格者へ配慮してもらう、今後も支援してもらえる環境作りをする

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長