経営層が具体的なビジョンや経営戦略を示してくれない場合の対処法は?
経営層にいる立場でこうしたことを言うのも少し皮肉ですが、正直なところ現場レベルではそこまで意識されていないのが実情だと思います。
現場には個別の目標設定があり、その中に経営層の考えや意思がすでに織り込まれているからです。
誰が見ても立派なビジョンを掲げながらうまくいかなかった企業もあれば、正直首をかしげるような中期経営計画でも結果を出している企業もあります。経営ビジョンというのはその程度のものです。
たとえば、MicrosoftやAppleのビジョンをすべての社員が明確に説明できるかと言えばそうではないでしょう。末端の社員一人ひとりが日々それを強く意識して働いているかと言われればなおさら疑問です。スタッフの立場であれば「そんなことより目の前の仕事だ」と感じるのが自然だと思います。
まずあるのはチームの目標であり、そこから個人に与えられた役割と目標があります。さらに、その先には自分自身のキャリアやゴールもあります。日々の優先順位は、結局その三つです。
ビジョンや経営戦略は無意味ではありませんが、現場にとってはあくまで背景や補足情報のようなもの。過度に気にしすぎる必要はないというのが自分の考えです。
このコラムの担当者
三條 正樹
取締役