中途採用で見極めるべきは「戦力性」と「人間性」のどちらか?
見極めるべき点を「人間性」(先天的な素質)と「戦力性」(後天的に習得可能な能力)に分けて考える必要があります。
ただ「人間性」という言葉は極めて多義的です。「人間性」は評価する人によって意味が異なり、人によって定義も変わってしまう曖昧なものです。「人間性」が高い、良いと言われたとき、具体的にどのような内容か伝わりますか?ここでは、先天的な素質として考えて下さい。見極めるべきは、まずはこちらです。
中途採用においては即戦力でなかった場合よりも、仕事はできるが組織に合わない人を入れてしまった場合の方が「失敗した」と思います。周囲のモチベーション低下や離職の連鎖を引き起こす可能性などの負の影響が大きいからです。なので、まずは周囲への敬意や上下関係の捉え方などの倫理観を見極めるべきです。このような点は、後から変わりにくいためです。
もちろん戦力性を軽んじて良いということではありません。ですが戦力性は入社後の教育研修や配置などにより、時間をかけて補っていくことが可能です。中途採用は即戦力でないと意味がないと言いますが、戦力性については「今何ができるか」とは別に、「3か月、6か月の試用期間中に何ができるようになりそうか」「時間がかかりそうなのは何か」という順位付けを行い、入社後に仕事が回るイメージが持てるかが大切なのです。
なお、中途採用の対象が管理職クラスか、プレイヤークラスかによって見極めポイントは少し違ってきます。
このコラムの担当者
奈良 学
代表取締役社長