採用におけるミスとは「ミスマッチを起こすこと」と「採用すべき人を逃すこと」のどちらだと考えますか?
採用すべき人を逃すことです。
ミスマッチを起こすことを「採用ミス」と捉えると、採用担当者は採用を絞る方向に動きます。慎重になりすぎて、結果として採用すべき優秀な人材を逃します。採用ミスとしてのミスマッチを恐れるあまり、より大きなミスを犯すという逆説が起きます。
ミスマッチは採用だけでは防ぎきれません。採用後のオンボーディング、配置、育成によって補正できる部分が大きいからです。一方、採用すべき人を逃した場合、その機会は二度と戻ってきません。
ミスマッチを防ぐことを採用の最優先課題にすると、組織や職務に適合しない点を見つける選考を行うことになります。その選考で合格する人は、「ミスマッチの可能性が低い」という特徴を持つ人です。決して、優れた能力や魅力的な個性を持つ人ではありません。
入社後の能力開発に圧倒的な自信を持つ企業であればそれでも良いのかもしれませんが、これからのビジネス環境はより変化の速度が増し、時間をかけた能力開発がさらに困難になります。従業員のスキルを組み合わせながら、仕事を再構築し、変化する環境の中で成果を出し続ける組織が必要です。このような組織を「スキルベース組織」といいます。
このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員