コラム

続・人事部長からの質問

2026/05/25Q.4371

定年までのカウントダウンに入り、最低限の仕事しかこなさないベテラン層。彼らを活性化させる施策を打ち続けるべきか、それとも「現状維持」を許容し、若手にリソースを集中させるべきでしょうか。

ベテラン層、若手層のうち一方だけに集中させることは得策ではありません。
まずベテラン層ですが、再度活性化できる人と現状維持を許容するしかない人とに分けて考えることです。前者にはやる気があっても役割が与えられておらず、期待されていない人がいます。こうした人は役割を再定義し、限定的なミッションを与えると動き出す可能性が残っています。後者は維持管理で十分成立しており、変化に応じた適応意欲が弱い人がこれにあたります。ここにエネルギーを使っても費用対効果が低いです。この層よりも若手に投資した方が、組織の成長につながります。
実は、この二つの層以外に、組織に悪影響を与える層が存在する場合があります。非協力的で消極的抵抗をし、頑張っても無駄という空気を醸し出す人です。こういう人は、若手の挑戦する意欲をそぎます。年齢に関係なく、配置転換を行う、明確に期待値の再提示をするなどの必要があります。
ベテランを活性化させることも重要ですが、本質は限られたリソースをどこに配分すべきかということです。リターンが出る可能性があるベテランに限定的に投資しつつも、基本は若手、期待できる中堅に集中すべきです。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

日本の新卒採用・就職支援ビジネスを45年にわたり牽引。1981年毎日コミュニケーションズ(現・マイナビ)に入社し、大手各社の新卒採用支援に従事。アナログからデジタルへの転換期には、現在の就職ナビサイトの礎を築き、大型就活イベントの責任者とし... 続きを読む

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