仕事と給料について考えています。給料が高い仕事だからといって必ずしも難易度が高いわけではなく、ビジネスモデルや収益モデルが優秀で、給料が平均よりも高くもらえる仕事がある。反対に、すごくがむしゃらに働いて営業利益を稼いでも、収益モデルが弱く、従業員にがんばりが還元されずに給料が低い仕事もあるのではないかと考えています。給料本位で考えた際に、結局は何を為すか、というよりもどの場所にいるかが重要になってくるのでしょうか。
仕事と給料については、ご質問者が感じている通りだと思います。
自分の能力よりも、どの会社・仕事(ビジネス)に就いているかが影響してきます。自分がどれだけ頑張って働くかではなく、どのような構造のビジネスモデルの中で働くかということです。利益率の低い業界では給料の相場が低く、利益率が高い業界は仕事の難易度に関わらず給料が高いのが普通です。まさにおっしゃる通り「どの場所にいるか」です。利益率の高い業界の会社であれば、社員に還元する余力もあります。
また同じ仕事でも、代替可能な場合は給料が低くなりがちです。希少性が高いと給料は上がります。結局、個人が頑張らなくても利益が出る構造の方が、給料は高くなります。
このように「給料」という点だけを考えれば「場所」が重要ですが、「何を為すか」が意味を持たないということではありません。仕事での満足感や充実感は「何を為すか」で決まるからです。キャリアの幸福度と給料とは別のものということです。
考え方としては、高い給料を考えるなら「場所」を選ぶべきであり、利益率が高く、資本や技術で稼ぐ構造になっている仕事(会社)を選ぶべきです。
ただ、給料だけで選ぶと、自分に合わない仕事を無理やりやることになり、モチベーションが続かず成果も出ずに給料も上がらないという悪い結果になるリスクがあります。最悪の場合には、心身を崩してしまいます。
理想的なのは、給料が高い「場所」を選び、その上で自分が続けられる役割を選ぶことです。自分の興味や適性(強み)に合い、価値観が合う仕事を選ぶことができればもっと良いでしょう。
このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長