新卒採用でAI活用人材を求めていますが、学生にAI実務経験を求めるのは現実的ではありません。経験の有無に関わらず、見極めるべきポイントは何でしょうか。
AI活用人材をどう定義するかが極めて重要です。大学生・大学院生の段階で、生成AIを使いこなせるスキルを持っているかどうかを評価しても意味はありません。そのような使いこなしのスキルはあっという間に陳腐化します。AIの進歩は著しく、数カ月でできること、使い方、主要なツールなどが変わってしまいます。
SHLが提唱する「AIレディネス」というモデルは参考になります。これは4つの領域・8つのスキルで構成される行動特性の枠組みで、AIを前提とした業務で成果を出せるかどうかを予測します。重要なのは、これらがAIツールの操作スキルではなく、変化への適応力や概念的思考といった、比較的安定した汎用スキルに根ざしている点です。
SHLのグローバル調査では、こうしたAI活用人材は全体の約3割にとどまります。スキルを発揮した経験がない学生でも、AIレディネスを測定することは可能です。
このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員