先日入社して数か月の新入社員が突然辞めてしまいました。
その兆候が全くつかめずショックを受けています。辞めてしまうのは仕方ないと思いますが、突発の退職を防ぐためにどんな対策を取ればよかったのでしょうか。
苦労して採用した採用担当者や入社後面倒をみていたメンター役社員にとっては、突然辞められるとショックが大きいですよね。でも多くの場合は、決して突然ではなく、辞める兆候、サインがあるということです。辞めた本人の中では、辞めると決断するまでには、数週間から数か月間の悩む時間、退職の意思決定が進んだ時間があるはずです。本人が言い出せる相手がいなかった、言語化して状況を伝えることができなかった、会社側が辞めるサインを見逃していたという条件が重なると「突然」にみえるということです。
兆候なしの退職のケースも同様で、本人を責めることはできません。周りの人も仕方ないと受け止める場合が多いでしょう。
ただ新入社員の場合は、もう少し整理できる点があります。新入社員の場合に退職につながるのは「仕事がわからない⇒だれに相談していいかわからない⇒こんなはずではなかったと自信を喪失⇒ついには退職」という流れが多いのです。
まずは最初の不安感を早期に発見することです。OJT担当やメンターが面談時に感じ取れることが肝心ですが、新人は何がわからないかがわからない状態です。仕事の理解度を見える化して自己申告させると詰まりが見えてきます。
孤立を防ぐつながりも重要です。相談相手がいれば、言いにくいことも吐き出せます。辞める理由を言語化するのが苦手な人は「突然辞職」タイプに多いです。新人との1on1面談の際に、「何か困ったことや不安なことがあったら相談してね」ではなく、事前に「困りごとリスト」を渡しておくと本音を引き出しやすくなります。人間関係、仕事量、仕事の難易度、相談相手、先輩、上司、会社の雰囲気、休暇、将来のイメージなど項目をあげておけば、新人は選ぶだけで済みます。こうした仕組みを整えて突発退職を減らしていきましょう。
このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長