大学院生への研究支援
公開日:2008/08/12
このコーナーは、イギリスのSHLグループが季刊で配信している「SHL Global Newsletter」の中から、日本で人事アセスメントに携わる皆様に役立ちそうな記事をご紹介するものです。
今回ご紹介する記事は、2008年夏号「Students win SHL prize」。日本で人事アセスメントに携わる皆様に直接関係するものではありませんが、僭越ながら、我々SHLグループが学術界にも貢献していることをアピールさせていただこうと思って取り上げました。
大学院生への研究支援
SHLは、職業心理学の分野における優れた研究を支援している。本年は3名の大学院生が選出され、イギリス心理学会職業心理学部会大会にて表彰式が行われた。
最優秀賞は2名。ドイツのリューネブルグ大学のアン・へルマンさんと、マンチェスター大学のルイーズ・バージェスさん。第3位はドイツのマンハイム大学のルネ・イマヌエル・カッシュさんに授与された。
修士研究支援プログラムはSHLが主催する活動で、心理テストを研究する学生を支援・奨励し、前途有望な学生との継続的な関係を構築することが目的である。
応募には6ヶ月間の実践的な研究プロジェクトを提案することが必要。その研究では、SHLツールを少なくともひとつ以上使用することが条件。プロジェクト案は、革新性、科学的厳密さ、手法の質、SHL研究プログラムへの貢献などいくつかの基準で審査された。審査員は、SHL研究担当取締役ディブ・バートラム氏、シェフィールド大学職業心理学研究所名誉教授ピーター・ワー氏、SHL研究チームメンバー。
受賞者の研究テーマは次のとおり。
アン・へルマンさん「英語OPQ32nのドイツ語への翻案」
ルイーズ・バージェスさん「人と職務の適合度の効果」
ルネ・イマヌエル・カッシュさん「海外居住者のパーソナリティ」
この制度はヨーロッパでのものですが、日本エス・エイチ・エルとしても学術界との連携を意識しています。日本心理学会の年次大会では、過去、営業職とSE職についての妥当性研究を発表しました。本年度は、パーソナリティ検査の質問形式を比較し、OPQで採用しているイプサティブ形式の優位性について論じる予定です。大会は9月に行われます。大会の模様はまた、このコラムのページなどで、皆さまにご報告したいと考えております。

このコラムの担当者
堀 博美
日本エス・エイチ・エル株式会社