コラム

人事コンサルタントの視点

将来に目を向ける時が来た

公開日:2010/01/12

このコーナーは、イギリスのSHLグループがお客様に向けて発信している様々な情報を、日本語に翻訳してご紹介するものです。主にネット配信「SHL Global Newsletter」や雑誌「Newsline」、HPから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。
2010年最初の号である今回は、SHLグループCEOディビッド・リーのインタビュー記事です。

SHLグループCEOディビッド・リーが、2009年を総括し、2010年の展望について語りました。(Newsline 2009年冬号p5)

Q: 2010年、SHLのお客様のアジェンダのトップにどういう問題が来ると予想しますか?

2009年は多くのお客様にとって激動の1年でした。その激動の中に、ある種の組織改革が含まれることも多かったようです。2010年、多くのお客様は次の3つの領域に焦点を当てることになるでしょう。

  1. 人材の意欲、特にリストラや配置転換に生き残った人材の意欲を最適化すること
    多くの業界のお客様と一緒に仕事をしているSHLの経験から、組織変革に生き残った人々を意欲付けることが、勢いを創り出して維持するために絶対に必要です。
  2. 社員のエンゲージメント
    社員エンゲージメントは2009年、非常にホットなテーマでした。多くの人々にとって仕事の安定性が主なエンゲージメント・ドライバーであったためなおさらです。採用市場がだんだんよくなるにつれ、企業は、最高の人材を保持できるよう工夫しなければなりません。社員エンゲージメントは2010年も人事のアジェンダの上位にあり続けるでしょう。
  3. 企業の変革を支援する新しいやり方を見つけること
    HR部門にとって、企業がこれらの変革を経ることを支援する新しいやり方を見つける真のチャンスが到来しました。考えられる最善の人事決定を経営が下すことを支援し、この重要分野でリーダーシップを発揮することが、今まで以上に人事部の役割となるでしょう。

Q: その他、どんなことが2010年に注目されるようになるでしょうか?

この不況から抜け出した時、リーダーシップが命運を左右するテーマになると思います。この1年、企業がこれまで経験したことのない難問に取り組むにあたって、多くのリーダーシップ・モデルが再検討されてきました。回復力が非常に重要であり、新しいリーダーが出現するでしょう。多くの人にとって2010年は、2009年が我々に教えてくれたものを最大限に活用するチャンスを与えてくれるでしょう。

Q: これらの問題にお客様が取り組むことをSHLはどう支援できるでしょうか?

SHLの主な役割は、お客様が最高の人事決定を下すことを支援することだと考えます。誰を採用するか、誰をいつ、どのように能力開発するか、誰をいつ昇進させるか、などです。このような難しい時期、できるだけ客観的な情報を使ってこれらの決定を支えることが非常に重要です。我々は、適切な時、適切な場所に適切な人材をお客様が持つことを支援するキーパートナーとして機能します。

Q: SHLのビジョンとして掲げた「顧客第一主義」の意義について説明してください。

シンプルです。世界で最も成功している会社は、その顧客のニーズに最もはっきりと焦点を当てている会社です。ここをうまくやっている会社が成功します。私はこれがSHLの第一優先事項であると考えています。

この世界的な経済不況を乗り越えた後のことにすでに目を向けています。モラルアップやエンゲージメント、リーダーシップがキーワードのようです。

「顧客第一主義」で「人事の意思決定を支援する」ことがSHLグループの役割であるとの認識、我々日本エス・エイチ・エルもしっかり肝に銘じて邁進する所存です。今後とも何卒倍旧のご指導、ご鞭撻を賜りたくお願い申し上げます。

堀 博美

このコラムの担当者

堀 博美

日本エス・エイチ・エル株式会社

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