事例: 大手通信会社が質の高いソフトウェアエンジニアの採用にかかる時間を70%低減
公開日:2021/08/30
このコーナーは、当社がライセンス契約を結んでいるSHL Group Ltd. がお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループHPのプレスリリースやブログなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。
今回も、前回に続けてIT技術者採用の事例をご紹介します。中国の大手通信会社の事例です。
企業
深センに本社を置く、多国籍の電気通信機器およびシステム会社。中国を代表する通信機器メーカーの1つ。 規模: 3.4万人以上、地域:中国
課題
私たちのクライアントである中国の多国籍電気通信会社は、紙と鉛筆によるアセスメントを使用してソフトウェアエンジニアリングの求職者を評価していました。そのため、採用プロセスは非効率的で費用がかかり、応募者が途中でドロップアウトすることがよくありました。
彼らは次のような解決策を必要としていました。
- 採用サイクルのスピードを上げ、結果が早く人事に届くこと。
- ソフトウェアエンジニアとしての職務ポテンシャルをより正確に評価できること。
- 応募者側の長い待ち時間を減らし、採用受諾に至る率を上げること。
明らかに、自動化と応募者体験が改善領域でした。
ソリューション
この会社では、アナログの評価プロセスをすぐにデジタルに移行することが必要でした。 SHLグループのAspiringMindsは、次のようなIT技術者採用ソリューションを迅速に展開しました。
- IDE(interactive data entry:対話式データ入力)ベースの強力なシミュレーションと、オンラインによる幅広い技術スキルテストを用いて、プログラミング知識を包括的に評価。
- いつでも、どこでも、どのデバイスからでもアクセスできる優れたアセスメント体験で、応募者を惹き付ける。
- 自動化された試験監督と盗作チェックにより、信頼できる確実な結果を提供。
結果
AIを活用したテクノロジーソリューションを使って、この会社はデジタル採用にシームレスに切り替え、ビジネスに大きな成果をもたらすことができました。
アセスメントの自動化と社内ATS(応募者追跡システム)とのシームレスな統合によって、応募者の評価にかかる時間が70%も大幅に短縮されました。
より質の高い人材がより迅速かつ正確に特定されたため、面接した人が採用受諾に至る率が40%も大幅に増えました。
デジタルアセスメントに移行したことで、以前は多額だったオフラインアセスメントの費用が45%以上削減されました。移動に費やす時間とお金が減り、採用の成功により投資できるようになりました。
人事革新をリード
SHLのIT技術者採用ソリューションは、AIを使って評価プロセスを自動化し、あらゆる段階で応募者と採用担当者を楽しませながら、IT技術者の採用を促進します。
リモートで没入型のコーディング体験で応募者を惹き付け、採用スピードを大幅に向上させます。
原文はこちらです。
https://www.shl.com/en/customers/success-stories/telecom-technology-customer/
日本企業では「新卒一括採用→社内育成」という流れが主流であり、IT技術者についても入社時点でITスキルを細かくアセスメントしたい、というニーズは一部を除いてまだ少ないようです。しかし、技術の急速な進歩やグローバル化への対応を考えると、特に即戦力を期待する経験者採用などでは、コーディングを含めたスキルテストが一定の役割を果たすことができると考えられます。

このコラムの担当者
堀 博美
日本エス・エイチ・エル株式会社