採用選考段階において、パーソナリティでスクリーニングをおこなうと、その絞りこんだ集団に多様性がなくなるのではないかという懸念があるのですが。
おっしゃる通り、スクリーニング基準において画一的な集団ができます。例えば、野球選手はボールを速く正確に投げること、接客業はホスピタリティ、コンサルタントは論理的思考においては一定水準以上の集団です。その仕事に求められる必須の要件は、画一的であるべきです。したがって、スクリーニング基準は全員に必要な要件としてください。多様性の議論はその後です。
今、NHKで放映中のSTAR WARS The CLONE WARSというアニメをご存知でしょうか。銀河共和国と独立星連合の宇宙戦争を描いた話です。このアニメで共和国は10年間で兵士として戦闘できるクローン人間を大量先産して軍隊を作ります。兵士としての戦闘能力が高い画一的組織を作ったのです。一方この軍隊の弱点は、全員が同じ遺伝子を持つため、特定の生物兵器によって全滅してしまうことです。
何を画一化して何を多様化するかが重要なのです。
このコラムの担当者
清田 茂
執行役員
入社以来30年、HRコンサルタントとして日本の人事アセスメント界を牽引。大手を中心にコンピテンシーモデリングから選抜設計、サクセッションプラン構築まで広範なプロジェクトを完遂。特に経営層との対話を通じた次世代リーダー育成に高い実績を持つ。 2002年取締役、2020年より執行役員として直販部門を統括。最前線で「人と仕事と組織の最適化」を追求する傍ら、SHLグループのグローバル知見の国内導入も推進。