学生時代を非常に苦労しながら乗り越えてきた被面接者の適性テスト結果でヴァイタリティがかなり低かった。
(家庭の事情で学費を自身のアルバイト収入と奨学金で工面しているなど)印象としてもヴァイタリティが低いようには見えなかったが、その事前情報をもっていただけに、適性テストに表示されるウィークポイントの質問例は心情としてそのままではとても聞けない表現だと感じた。一人ひとりにあわせたよいアレンジ方法があれば知りたい。
パーソナリティ検査は自己概念の得点化です。第三者から見て得点に納得できなくても、受検者自身にはその得点に心当たりがあります。
質問例が使いづらいのであれば、なぜそういう得点になったのかを究明する角度で質問してください。受検者の気持ちを慮った質問ができれば言うことなしです。
大事なことは、受検者の能力レベルが合格水準を満たすかどうかです。過去の行動を中心に聞き取り、自分をどう見ているかよりも実際にどう行動してきたかについての情報を得てください。行動が能力を表しています。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員