コラム

続・人事部長からの質問

2014/01/23Q.1373

販売接客業の採用を担当しています。選考初期段階でグループディスカッションをしているのですが候補者たちはグループのメンバーに遠慮して、積極的には発言をしようとしません。それどころか沈黙し、何も展開がないまま終わることもしばしばです。
ディスカッション前に「ディスカッション中の言動が評価の対象となるため全力で取り組むように」と面接官がアナウンスしても状況は変わりません。ただし、適性テストの傾向を見ると皆「人あたり」や「チームワーク」が高く対人面で問題があるようには思えません。そもそも我々のような業界ではグループディスカッションをやること自体が間違っているのでしょうか?

グループディスカッションは対人影響力を行動観察によって測定するアセスメント手法です。この手法は、全員が自己主張することを前提に作られているため、全員が自己主張を控える人であった場合成立しません。
演習のルールとして自己主張を求めても、細やかな対人感受性を持つ人にとってはルールに従って行動することより、目の前の人に嫌な思いをさせたくないという気持ちが優先してしまいます。沈黙により参加メンバーに気詰まりな思いをさせてはいけないという思いから、場を和ませる発言はいくつか出るかもしれません。
ご質問者様の企業におかれましては、別の手法を検討されることをお勧めします。

清田 茂

このコラムの担当者

清田 茂

日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員

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