社員に明確なキャリアイメージを持たせるためには、例えばどのような試みが有効なのでしょうか。
基本はロールモデルです。
ある程度成功するキャリアを明示することで自分もそれに倣おうという人が出てきます。
社内報や社内の表彰などで頻繁に登場する「成功している」かつ「目立つ人」を大切にして取り上げる事です。定着性の低い場合、当社のOBはこのように色々な業界で活躍していますという内容でも社員に刺激は与えられます。※自分は後者の方が好みです。
またキャリアプラン(人生のライフプラン)を新入社員のときから研修などで盛り込んでいくべきでしょう。目の前にある目標にだけ燃える人ほど燃え尽きるのは早いものです。人生の目標があって、目の前の目標はその極一部分。
生涯打率3割をめざして、年間打率3割を目標、1日の試合でマルチヒット(2安打以上)を目標にするような感じです。
簡単に見えますがこういう思考に人を育成するのは大変難しいので、若いうち(新入社員)からの訓練が必要となります。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役