コラム

続・人事部長からの質問

2015/09/25Q.1783

オワハラという言葉がニュースを賑わしています。この話題にどうお考えですか?

今年は採用日程が後ろ倒しになり、経団連非加盟企業や中堅中小企業が採用を先行し、商社、金融など大手企業が8月1日以降に面接選考開始という流れが出来ました。このため、8月1日以前に内々定数を確保したい企業が1日以降の抜け落ち防止のために就職活動を終えるように学生に対して圧迫を加えているということです。

ただ企業が内定学生に一定のプレッシャーを与える行為は以前からありました。バブル期には、解禁以降の10月1日から学生を遠隔地の保養所に泊まらせたり、数日間料理をごちそうしたり接待づけにしたりした企業が多くありましたし、昨年までの就職協定下でも、内定承諾書を早めに提出させ他社受験に対してプレッシャーを与える行為はどこにでもみられました。

今年話題になったのは、セクハラ、パワハラにひっかけた「○○ハラ」といういい方がマスコミ受けしたのと、会社訪問開始が4月に後ろ倒しになりながら「オワハラ」行為が10月1日の内定解禁前後ではなく、8月1日の選考開始前に行われ学生が極端に短期間の内に就活終了を迫られ困惑しているという状況があるからです。景気回復によって売り手市場になっている中で、自分が挑戦したい企業への就活を妨げられているという学生側の反感が強いのでしょう。

業界や企業規模に関わらず新卒一括採用方式を取り、かつ守るべき採用ルールも曖昧という現状の中で、企業側が内定数確保に走るのはある意味致し方ないのでは。
もし、また就職氷河期にでもなれば、早めに内定をくれるのであれば就活を終了していいです、という学生も増えると思います。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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