今後、日本の新卒採用はどのように変化していくとお考えですか?
強い会社から職務別採用に変化していきます。それに伴い優秀な学生は専門性を高めるため大学院進学、複数の専攻取得、留学、インターンシップなどの目に見える活動を活発化させます。一部の採用力の強い企業と一部の優秀学生による小さな市場が形成され、個別的な採用活動が行われます。この市場において様々な規制は全く意味を持ちません。
一方、多くの企業は総合職採用を継続します。大量の応募者を集め、手間のかからない方法で選考を進める従来のやり方です。効率化を進める上で、モバイル端末と人工知能は欠かせないものとなります。今まで人が行っていた広報および選考活動の多くは自動化されます。
企業側のこの動きに対抗して学生側にも内定獲得のための効率的な就職活動を人工知能がサポートし始めます。
双方の人工知能活用が進むことにより、結果的に企業と学生のマッチングが促進され、企業にとっての採用活動、学生にとっての就職活動の合理化が進んでいきます。この時には早期化に関する問題は全て解決しています。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員