近年、何をしても「○○ハラスメント」と言われるような風潮です。このままだと部下とのコミュニケーションも憚られます。「ハラスメント」と言われないようなコミュニケーションをするコツを教えてください。
意識してハラスメントにつながるような際どい表現を使わないことです。これは、慣れしかありません。
全社員対象、管理者対象、役員対象で定期的な研修、勉強会を実施することで、定型的なハラスメント発言、行為の内容をきちんと認識することはもちろんですが、何かハラスメントにつながりかねない発言を聞いたときに、それは●●ハラスメントになりますよ、と回りが一声かけることを継続していくことです。
えっ、これもハラスメントなの?と上司や年配社員が気づくようなきっかけにして下さい。
なお、「決してハラスメントのつもりではないけど」「私も昔言われたことがあるけど」と前置きして話せば許されると勘違いしている人がときどきいますが、それに続く内容が相手に対して不快な気持ちにさせるものであれば、それはハラスメントです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長