多様な人材を採用するため、一律の採用基準を定めず合否判断を面接官に委ねています。多様性を担保しつつ、良い人を採用するにはどうすればよいでしょうか。
タイプを散らしてレベルを上げるのが目指すべき採用です。
面接官が好きな人を採用するというのが今のやり方です。この方法は現社員と類似した価値観を持つ人を増やす効果があります。現社員のエンゲージメントが高ければ、新入社員もエンゲージメントを高めるであろうことが期待できます。しかしながら、これではタイプを散らしていることになりません。色々な面接官がそれぞれ好きな人を選べば採用した人達は多様な人々になるというのは現実ではありません。むしろ、採用する人たちは似たような人になっていくというのが現実です。残念ながらご質問者様は意図せず多様性を減じていく方法を選択していたのです。
会社が社員に求める多様性は、能力の多様性です。異なる優れた点を持っている人達の集団を作ることなのです。そのためには、様々な能力評価の手法を選考に入れ、それぞれの選考手法でトップレベルの人をその他の能力を評価せずに採用します。バランスの取れた人は減少しますが、多様な優秀な人材集団を作ることができます。そのうえで現在の主観面接を導入すると組織風土に適合した多様な人材が採用できます。
このコラムの担当者
清田 茂
執行役員
入社以来30年、HRコンサルタントとして日本の人事アセスメント界を牽引。大手を中心にコンピテンシーモデリングから選抜設計、サクセッションプラン構築まで広範なプロジェクトを完遂。特に経営層との対話を通じた次世代リーダー育成に高い実績を持つ。 2002年取締役、2020年より執行役員として直販部門を統括。最前線で「人と仕事と組織の最適化」を追求する傍ら、SHLグループのグローバル知見の国内導入も推進。