残念ながら仕事ぶりの芳しくない人が50歳前後に多く「ハンコを押すだけの人」と若手社員から揶揄されています。会社としても彼らの能力開発に苦戦しているのですがこの層に自律してキャリア形成してもらう効果的な方法を教えてください。
この年齢になると自律して考え行動することはほぼ期待できません。本人が意識を変えるようなよほどショックなことでもないと無理でしょう。
会社として45歳、あるいは50歳といった節目に今後のキャリアビジョンを考える研修を行って、自分の今後をしっかり考えてもらう機会を設けてはいかがでしょうか。セカンドライフに早めに備えるという名目ですが、現実をしっかりと見据えてもらうためです。このままでは自分より年下の上司に仕えることになる、仕事の内容を代えてもらうことになる、出向してもらうことになる、定年後の雇用延長の問題など想定される内容を伝えて下さい。別のキャリアをさがす手伝いも会社はしますので前向きにとらえて下さいとも説明して下さい。あとはご本人のやる気次第でしょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長