2013年度ビジネス成果研究リポート――アセスメント・ソリューションによる収益改善――
公開日:2013/05/27
このコーナーは、イギリスのSHLグループがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループの広報誌やユーザー向けネット配信、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。
今回は、SHLが毎年実施している Business Outcomes Study Reportの最新号に関するプレスリリースをご紹介します。
SHLがビジネス成果研究年次リポートを発表しました。今年で7年目です。リポートは、人材アセスメント・ソリューションの活用によって企業が優れたROIを達成している様子を浮き彫りにしています。金融、技術、サービスなど様々な業界を代表する55社の事例データを基に、リポートは12項目のキー・ポイントを挙げています。新規採用候補者や現社員の能力と将来のポテンシャルをより深く理解することで、多くの企業で明らかに収益が向上しています。
世界中の多くの企業からの結果がまとめられています。これらの企業は全て、戦略的事業決定への情報としてSHLツールを用い、測定可能な価値を実現してきました。それぞれの事例は、測定データと、オペレーション効率や質、売上向上、コスト低減、より有効なリーダーシップなどの間に直接の相関があることを示しています。
たとえば、ある電子機器小売会社では、アセスメントで高得点をとった営業担当者が平均で月間19%多く売り上げました。年間で合計4600万ポンド以上の増収です。また、ある通信プロバイダー会社では、アセスメント高得点の顧客サービス担当者は、電話対応のスピードがはやく、サービス評価点の目標を満たす率が高く、総合的なトップパフォーマーとして評価される率も高いことがわかりました。生産性向上によって年間で1400万ポンド以上が節減できました。
「昨今のマーケット・プレッシャーから、企業が優れた結果を出すためには、営業から顧客サービス、生産、経営者まで企業全体において、適切な労働力を持つことがかつてないほど重要になっています。世界中の経営幹部は、『利益ある成長の鍵は社員生産性の20%アップ』と考えている、というデータもあります。我々の研究結果は明らかに、人材測定ソリューションを人材の採用・定着・能力開発に活用しているこれらの会社が、業績と生産性のゴールを達成し、超えていることを示しています。」(SHL社長ロバート・モーガン)
「企業がより少ない投資でより多くのことをなそうとするにつれ、多くの人が、採用前後のアセスメント・テストなど人材マネジメント・ソリューションに目を向けています。人の職務遂行能力とポテンシャルをよりよく理解するためです。ビジネスを成長させるためには、柔軟で協力的、知識ベース職で活躍できる社員が必要です。」(同上)
次回から本リポートの主な内容を抜粋してお伝えするつもりです。

このコラムの担当者
堀 博美
日本エス・エイチ・エル株式会社