コラム

人事コンサルタントの視点

技術投資によってより迅速な人事決定が実現

公開日:2009/10/06

このコーナーは、イギリスのSHLグループが配信している「SHL Global Newsletter」やHPから記事をピックアップ、日本語に翻訳してご紹介するものです。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。
今回はSHLグループの2009年9月17日プレスリリースから、WEBテスティングのための大規模プラットフォーム開発に関する記事をご紹介します。

人事評価のグローバルリーダーであるSHLグループが、より進化した技術プラットフォーム「SHL On Demand」を稼動させます。これにより、企業の採用や人材マネジメントの意思決定がより容易になります。

SHLにとって過去最大の技術プロジェクトである「SHL On Demand」には1200万ポンドが投資されました。これによって、受検者にとってはオンラインでのテスト受検経験がより改善され、企業にとってはリアルタイムで結果が得られるため採用にかかる時間がスピードアップできます。

SHL IT担当部長のアンディ・ロス氏は次のように述べています。「世界中でSHLオンライン・アセスメントを使用している企業数は、2000年の10社程度から、2009年には6000社を超えました。実際、SHLアセスメントのうち、紙と鉛筆で行う方式のものは現在15%以下です。SHL On Demandへの大きな投資によって、我々は同時に10000社までのユーザーを併行してサポートでき、1時間に8000件以上のアセスメントを処理できます。これは、現在の処理能力の10倍です。」

「システムはより迅速なサービスを促進し、顧客は適切な人材をできるだけ素早く確保できます。受検者にとってのインターフェイスが再設計され、アセスメントプロセスの厳格さを薄めることなく使い勝手が改善されました。」

SHL On Demandはまた、最新のセキュリティ基準を満たしており、充分な多言語アセスメントをサポートしています。その結果、国際的な企業や世界規模の人材プールから採用を行いたいと考えている企業にとって、理想の選択肢です。サービスの継続性を確保するために、システムは最先端のデータセンター2箇所に置かれます。

SHL On Demandは9月29日に稼動します。SHLシステムの既存ユーザーはそのまま新しいシステムに更新されます。

SHLグループ社長ディビッド・リー氏は次のようにコメントしています。「テクノロジーへの大きな投資は、心理アセスメントがオプショナルではなく最高の人材を発見するための要であると気付いているお客様に対する、SHLのコミットメントの表れです。インターネットはアセスメントを、受検者が紙と鉛筆でテストを受ける教室から、遠く離れた場所でテストが実施されるWEBへと移動させました。後者では企業は結果をすぐに入手できます。どちらのプロセスを選ぶか。過去12ヶ月、SHLは世界中で500万件のオンライン・アセスメントを実施しました。業界をリードするアセスメント・ソリューション企業として、この新しい進化したテクノロジーでもってSHLが最前線に立ち、企業と受検者の両方にとってのアセスメントをどんどん大改革していきます。」

プラットフォームとはアプリケーションを動作させる際の基盤となる環境設定のことです。ASOなどグループのオンラインテストを利用されている企業は日本にも多数いらっしゃいますが、正直、システムの不安定さや使い勝手の悪さを指摘された場面が何回かありました。今回の大開発でこういった問題は一掃されることと期待されます。

このシステム開発の内容は、9月29日に配信されたNewsletterにも掲載されています。そこでは、この新しいプラットフォームの上で、OPQの新しいバージョンや能力テストなど、新しいツールが続々と登場する予定であることが述べられています。次回はそれについてご紹介いたします。

清田 茂

このコラムの担当者

清田 茂

日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員

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