向上意欲がそれほど強くない人が前向きに能力開発に取り組むようにするには、どんな方法が効果的でしょうか?
向上意欲がまるでない人に自ら積極的に能力開発に取り組むことは期待できません。会社として研修や実務教育の中で能力開発をさせるような仕組みを作り、やらせなければなりません。
向上意欲が弱い人の場合は、目的形成が不得意でゴールがイメージできない、あるいは達成した後に獲得できるメリットや成長した自分の姿が想像できない人である場合が多いようです。長期的な能力開発計画ではなくハードルを低めにし短期間で達成できる通過点的な目標を設定し、達成感を持って次のステップに進んでいけるようなプログラムが合っているのではないでしょうか。また、個人で行うのではなく、グループでお互いを意識しながら取り組む内容の方がやる気が出る場合もあります。
クラス全員で競争しながらやる小テストで100点満点を何度も取ると自信がついてくるのと似ています。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長