今年の採用活動でインターンシップを行ってみて、理系など専門性のある分野においては非常に有効であると感じた。文系の職種のインターンシップになると母集団のフックとしてはよいが、実際の採用に至る学生が少ないように感じた。途中で業界や仕事内容に興味を失わず選考に進んでもらうにはどのように学生をグリップすればよいでしょうか?
文系学生は、理系学生と異なり自分の学部学科にそれほどこだわらず就職先を考えます。企業側も総合職採用と称して入社後に教育研修するので、学部学科の専門性を問わず採用しています。インターンシップ参加学生でも志望の業界、職種を明確にして具体的に研究したいという学生と説明会エントリーと同様に考えて幅広く参加する学生とがいます。
前者のような学生層には、課題を与える1週間から1カ月程度の長期インターンシップを実施し、後者の学生層には1Dayインターンシップや先輩との面談機会や職場体験を中心とした現場インターンシップというように志望度別に分けた内容にしてはいかがですか。
もちろん、徐々に志望意欲が高まった学生は、複数のプログラムに参加できるようにしておく必要があります。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長