コラム

続・人事部長からの質問

2017/02/23Q.2122

残業過多が一因のような悲しいニュースがありました。
どのような働き方が企業と雇用者が双方にとって良いものなのでしょうか。

雇う側と雇われる側とがともにWin=Winの関係になれれば良いのでしょうが、会社の求める利益と雇用者の求める利益とは必ずしも一致しませんので難しいですね。

自分の好きなことを仕事にできる会社で働く、みなが会社のことが好きでともに成長できる会社、これが理想ですが、現実はどうでしょう?
問題は、お互いが雇用契約に縛られすぎていて、相手の立場にたった見方、考え方ができなくなっていることでしょう。従業員が過剰な残業勤務で心身ともに疲弊すれば、人材投資をしてきた会社にとっても困るはずです。人材コストがかかり過ぎて会社の経営が危うくなれば、働く従業員にもリストラ不安、倒産リスクとなります。会社側がすべての従業員の価値観や働き方に応えることは不可能です。

根本的には、大卒等の新卒一括採用システムが硬直化していることからくる弊害でしょう。
これだけ、IT技術の革新やイノベーションが進んでいるのに、人材の流動化が進みません。新卒で入社できないと、そのまま不安定な仕事にしか就けない状況となっています。
社会に出る前に自分の働き方を考えるキャリア教育が不十分なため、入社した会社に縛られている人が多いのではないでしょうか。もっと自分の可能性を信じ、会社側も多様な働き方を認め処遇に差をつけずに雇用する、こうした社会にしていきたいものです。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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