新たな母集団形成の方法として、リファラル採用が話題になっていますが、今後根付いて行くと思いますか?
「リファラル採用」とは、社員やOB・OG社員からの紹介による採用手法です。従来の取引先からの紹介や社員の親戚縁者を紹介するといった縁故採用とは異なるものです。中堅中小企業やベンチャー企業などの場合は、その会社独自の社風や働き方に特徴があり、入社後のミスマッチを減らす点でも、自社のことを理解している社員が紹介する人材の方が安心できるというメリットがあります。最近では新卒採用でもこの手法が使われ始めており、若手社員に後輩学生を紹介してもらい採用まで結びついた場合は報奨金を払うという企業もあります。
求人側には、人材紹介会社に自社に合った人材を紹介してもらうように社員に紹介してもらえれば同様の安心感があります。また求職者側も自分のことを理解している人から、会社、仕事の内容を紹介してもらえればこちらも安心です。中途採用や規模の小さな新卒採用では有効な手法として広がっていくのではないでしょうか。
ただし、優秀な社員の紹介ということで断りにくくなったり、面接が形だけとおざなりになってはマイナスです。通常の選考と同様に適性検査や専門性技術の確認など怠りなく実施してください。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長