「主体性のなさ」が全社的な課題です。会社へのエンゲージメントの低さが要因と考えていますが、 どの階層から風土改善を行うべきでしょうか。
「主体性のなさ」というのは企業風土と個人の特性が大きく、会社へのエンゲージメントの強さは強い関係がありません。
強力で有能なリーダーがいれば自ずと受け身になるものですし、失敗の減点が成功を打ち消すような社風の場合は頭のいい人ほど自らアクションを起こしません。
また人には自分で何かを動かさないと気が済まない人もいれば、動かしたものの中で行動する人がいます。
前者の特性を持った人が競争するような環境を作り出さなければ「主体性」というものを期待するのは難しいと考えます。
会社へのエンゲージメントはまた別の次元の話。エンゲージメントが高いほうが主体性を発揮するのは事実ですが環境が整っていなければエンゲージメントが高くても主体性は発揮できません。
風土改善は基本的にトップダウンで行うものであり、ボトムアップでは時間がかかりすぎて効率が悪くなります。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役