サクセッションプランに関わるSHLサービスの国内事例を教えてください。
近年、次世代リーダー育成と銘打って行われている一連のプログラムはサクセッションプランといっていいものです。
自動車メーカーの事例です。
役員の後継者選抜として、毎年部長クラスに対してアセスメントを実施しています。候補者の業績、コンピテンシー評価、アセスメントによるポテンシャル評価、その他の情報はボードメンバーによって構成される人材委員会で検討され、誰を最終の合格者とするかを決めます。合格者は6か月以内に部門と地域が現職と異なるキーポジション(難しく重要な職務)へ異動します。そこで、3年間高い業績を出すためのコーチングとメンタリングが行われます。一定以上の業績を出し続けた人は、再度アセスメントを受けます。その結果に基づき、次のキーポジションへ異動し、さらに3年間の業績をみられることになります。ここでも一定以上の業績を出し続けた人は役員登用されます。
当社は候補者決定のためのアセスメントを実施しています。ここで使用しているアセスメントは、オンラインで行う知的能力検査Verify(言語、計数、帰納的推論)、パーソナリティ検査OPQ、モチベーション検査MQ、マネジメント判断力検査Scenariosと専門アセッサーが行う複数のロールプレイ演習です。これらのアセスメントの結果から、リーダーシップコンピテンシーのポテンシャルを評価し、人材委員会へ報告します。評価得点はもちろんのこと、評価得点のエビデンスを説明します。この事例は日本国内を含め海外でも同様実施しています。
このコラムの担当者
清田 茂
執行役員
入社以来30年、HRコンサルタントとして日本の人事アセスメント界を牽引。大手を中心にコンピテンシーモデリングから選抜設計、サクセッションプラン構築まで広範なプロジェクトを完遂。特に経営層との対話を通じた次世代リーダー育成に高い実績を持つ。 2002年取締役、2020年より執行役員として直販部門を統括。最前線で「人と仕事と組織の最適化」を追求する傍ら、SHLグループのグローバル知見の国内導入も推進。