大学一年目からのインターンを実施する企業が少しずつ増えてきました。これから増えていくのでしょうか?ちょっと早いという気もしているのですが。
かなり前から学校側も早期からのキャリア教育を意識しています。村上龍氏の「13歳のハローワーク」が中高校生向けのキャリア教材として使われ始めたのは、何年も前ですし、大学でも入学後の1年生からスタートしているところもあります。
まして現在は大学3年時から就活のためのインターンシップ参加が普通になってきていますから、1年時、2年時から参加してみたいという学生も増えてきています。企業側もせっかく興味をもっている学生との接点を大切にしたいと考えていますので年次に関係なく参加を認めるケースが増えています。
これまでは、政府ルールもあり就職ナビも「2024年卒向け」といった表示で卒年度で対象を限定して情報提供をしていましたが、今後はそうした卒年管理もなくなっていく方向になるでしょう。2025年卒予定者向けから一定の条件下での企業側の採用での情報活用が認められるようになりました。こうした動きからも特定の業界、企業を特に意識してはいないものの将来の仕事(キャリア)を考えて早期から参加したいという1年生は増えてくるでしょう。
学校側、学生側双方に過度な負担がない状況でのインターンシップ実施が望まれます。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長