転職の心理的ハードルが従来よりも下がっていると感じており、興味がない仕事につかせた結果、離職するといったケースが増えてきています。そのような中でもジョブローテーションを続ける意味はあるのでしょうか?
ローテーションか中期的観点からそれなりの期間になるのか会社都合の一時の異動かに限らず、本人の適性、能力や興味度、志望度を無視した一方的な配置転換は無意味でしょう。
総合職採用システムの中でジョブローテーションを実施してくのであれば、本人の適性、能力を把握したうえで、さらに本人の考えるキャリアプランを十分にヒアリングしたうえで、異動を考えるべきです。現職の業務に燃えているのに、欠員補充のためと言われてまったく経験したこともない(興味を持ったことがない)業務に移れと言われれば、通常は何で?と思うはずです。
これまでは、会社都合であっても与えられた仕事をしっかりこなすのが社員として当たり前という考え方もありましたが、いまは通じません。
会社にとっても、本人にとっても将来に渡って有益となるジョブローテーションを組むべきです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長