学生になるべくリラックスして面接を受けてもらいたいと思っています。過度に緊張させず、距離感が近くなりすぎないためにはどのようなアイスブレイクが有効でしょうか。
一番良いのは、面接に入る前に若手担当者と雑談をかわす時間を設けてあげることです。
今日の体調はどうか、ここに来るまでに何かなかったか、不安な点があるかなどを聞いてあげて下さい。
面接室に入ってからは、どのようにくだけた話題でアイスブレイクをしてあげようとしても、緊張している学生にその余裕がない場合が多いのです。
学生も面接準備はそれなりにしてきているはずですから、緊張していそうな学生にはまずはその内容にそった質問から始めてあげてはいかがでしょうか。自分が一番話しやすい内容から入っていけば、その後の志望動機や仕事内容についての本質的な質問、厳しい質問に応える心の準備にもなります。
面接官の中には、営業の仕事では、そうした緊張感のある商談が当たり前で、面接時に緊張しているような学生はそもそも合格させないというような極端な人もいるようです。
しかし、いまのSNS社会、オンライン授業の環境で育った学生には、リアルな面接時間が、相当なプレッシャーになっているはずです。昔の考え方に凝り固まるのは止めにしましょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長