ある上司に叱られると腹が立つのですが、同じようなことを別の上司に叱られると妙に納得できる事が多くあります。その差は一体何なのでしょうか。できれば後者のような上司になりたいです。
自分の失敗やミスについて叱られるときに、言われる相手によってこちらの感じ方が違うことはよくあることです。仕事に限らず、小さい時に親や周りの大人に叱られるときにもそうした経験はありませんでしたか。
仕事の上では、上司の日頃のコミュニケーションやアプローチの仕方が関係あるのではないでしょうか。腹が立つという場合は、最初から責められていると気分になっており、指摘内容も自分の頭にしっかりと入ってきていません。上司が感情的な言い回しをすればそう感じるのももっともです。
一方で、上司との間に信頼関係が築けていれば、指摘された内容に納得感があり、自分のために言ってくれていると感じられます。そういった上司であれば、言葉使いも丁寧で自分を尊重してくれていると感じるからです。
指導する際、叱る際にしっかりとコミュニケーションを取れるようなスキルを身に着けることも必要です。叱る際のタイミングも考えましょう。
後者のような上司になるためには、部下との信頼関係を築くことが大切です。それには部下に対し共感を示すことができるような上司になることです。自分は上司で偉いのだからという上から目線ではなく、部下を信頼し成長を支援するという姿勢を忘れないで下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長