対面でもオンラインでも仕事上のプレゼンテーションをすると緊張からか上手に話せません。何度もやれば緊張せずにできるようになるのでしょうか。練習方法を教えてください。
プレゼンテーション力の向上には、事前の準備、練習といった備えと、何度も繰り返すことによる経験値からの向上との両面での対策が必要でしょう。
ただ緊張度合いはプレゼンテーションの良し悪しとはイコールではありません。緊張していても上手く話す、狙い通りに内容を伝える話し方はできるはずです。
まずは練習です。緊張感を強くしないためには、原稿内容を完璧に覚えようとしないことです。箇条書きやメモ程度に整理して、流れに沿って自分の言葉で説明できるように練習します。話すたびに多少表現が変わっても気にしないことです。
スマホを使って練習時の話の内容を録音、録画して声の大きさ、トーン、間の取り方、視線の当て方などをチェックしましょう。
時間があれば、自分だけの練習ではなく少数相手に練習するのもよいでしょう。
聴衆はカボチャが並んでいると思えばよいと言いますが、本番では、相手の視線を意識しすぎないことです。内容をしっかりと伝えることに意識をもちましょう。
緊張度合いは相手の人数や相手との関係性にも関連してきますが、冒頭で「本日はこのような大人数の方相手(この分野でのプロ相手)にお話しするので少し緊張気味です」とか、「オンラインでのプレゼンテーションのため、間合いが上手く掴めるかどうか緊張しますね」というように自ら振ってから話すのはどうでしょうか。場がやわらげば緊張感も少し減ると思います。
名プレゼンの見本としてTED動画を勧める人もいますが、かなりレベルが高いです。
緊張感を弱めるコツは、自分のペースで進めていくことです。まずは場数と考えましょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長