コラム

続・人事部長からの質問

2010/02/26Q.419

冬季オリンピックまっただ中です。フィギュアスケートの競技の採点(構成点など)はかなり曖昧だと思います。このままで良いのでしょうか?解決する方法はありますか?

男子フィギュアでは「4回転」論議も関連して採点ルールの不明確さが言われていますが、フィギュアスケートに限らずスポーツの採点ルールは固定ではありません。大会の主催者側、あるいは影響力を持つ組織の思或によって日々変更されます。

欧州発祥のスポーツでアジア地域の国などが活躍し始めるといろいろなルール改正がなされるとよく聞きます。一方で競技が国際化することによりルールが改正され本家が勝てなくなる例も多くあります。日本の「柔道」などはその典型ですね。

またフィギュアスケートは審査員の採点による競技という点も微妙ですね。スピードスケートのようにタイムで結果が出る競技であれば選手、観客も納得がいくのですが、審判競技は審判の主観が入りますから。

評価基準、運用ルールは一応定義されていながら、実際評価結果について納得性が低い人事評価制度に似ていますね。「人が人を評価する」限り限界があります。

競技人口を増やすためにも各競技の採点方法を明確にしないといけないとは思いますが、オリンピックはスポーツに名を借りたメダル獲得競争という国同士の戦いという一面を持っています。開催国や有力国がメダル獲得のためにいろいろな仕掛けをしてくるのは当然です。オリンピック自体そうしたイベントであると割り切って楽しむしかないのではないでしょうか。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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